2009.1.20
勝海舟の剣の師匠、島田虎之助
昔の剣術は、剣を遣って相手を殺す技術、相手に勝つ技術を学ぶ為のものであると言われていました。
しかし、「剣道」は剣を遣って相手ではなく、自分の心を磨き、相手の成長を助けるためのものであります。剣道の稽古の中で、礼儀作法を学びそして尊び、稽古相手を尊敬するということは、こうした理由からなのです。この考え方、方法を我々は「道」と呼びます。
我々祖先が「術」から「道」へ、長い歴史を経て、昇華させたのです。
これが、現在多くの人達が日本人の文化として愛好し、修行している剣道なのです。
勝海舟の剣の師匠でもあり、剣心一致を説いた島田虎之助が言い残した言葉です。
剣は心なり
心正しからざれば
剣また正しからず
剣を学ばんと欲すれば
先ず心より学ぶべし